屋上防水は建造物の中でも重要な要素を占めるものです。屋上はさまざまな用途で利用されることも多いものですが、家屋では屋根に当たる部分でもあるため自然環境の影響を大きく受ける部分であることから、定期的な改修工事が義務付けられています。
多くの大規模建造物ではその建造物を管理する団体や企業などで改修周期を決めています。これは建物の機能や安全性を維持するためにその団体や企業などが定めている物で、国土交通省が定義する改修周期の範囲の中で独自に定められているものです。
練馬区では区の施設についてその維持期間を60年と定めており、またその改修周期を15年と定めています。さらに、15年目、30年目、45年目それぞれ改修する項目を定義しており、30年目には大規模改修工事を行う事としています。さらに、改修の際にはバリアフリー化なども併せて適宜行うことも定義されています。
この中で、屋上防水については基本的に15年ごとに改修工事を行うことが定義されています。15年目に行う改修作業はこのほかにも外壁補修工事、空調工事、及び配電設備工事など建物の機能を維持する基本的な工事が割り当てられています。特に屋上防水工事に於いては雨漏りなどが発生してしまうと建物の機能に大きく影響を及ぼすほか、内部の配電設備などの故障を招き漏電事故などに繋がること、また構造体の浸食などを招き最悪の場合には倒壊の恐れも生じることから15年ごとの改修工事が定義されています。