武蔵野市は、近年人口増加している市町村の一つになりますが、人口増加の一つの要因に交通の便がいいことが挙げられます。また土地が比較的安いのも武蔵野市の特徴です。特別区に比べると地価が安くて住みやすいことから割と駅に近いところにマンションを購入して住む人が増えています。
近年は特にマンションが増加傾向にあるため、その数も増えつつあります。マンションは新築の頃は特に問題はありませんが時間の経過とともにあらゆる箇所が劣化し、設備等も古くなってきます。この時には単に修繕工事をするよりも大規模修繕工事をする必要があります。
大規模修繕工事は専有部分には及ばず、共有部分のみの工事となります。そのため、専有部分か共有部分かわかりにくいいわゆるグレーゾーンの部分に関しては管理組合と住人の間で問題が生じやすいところになります。専有部分と共有部分がわかりにくいところの1つとしてバルコニーがあります。バルコニーは普通の認識であれば専有部分と考えられますが、専有部分と共有部分の区別をマンションのコンクリート躯体で分けると考えればパルコには専有部分ではなく共有部分になります。
このように、バルコニーを共有部分とするマンションが多く、それが住む住人に混乱を生じさせているのも事実です。もし、近い将来分譲マンションの大規模修繕工事をするなら住人にあらかじめバルコニーが専有部分ではなく共有部分であることを強調しておく必要があります。