【撥水材とシラン系吸水防止材との違いとは!?】
【まずは簡単に — 結論】
☆ 「撥水材」=『表面に水をはじく膜や被膜を作る』タイプの処理。即効性があり、短期〜中期的に水を弾く効果が得られる。
☆ 「吸水防止材(例:シラン系)」=『素材の中にしみこみ、内部から水の侵入を抑える』タイプ。外観をほとんど変えずに長期的な効果を狙える。
→ 大規模修繕では「下地の性状・目的(美観重視か耐久重視か)」で使い分け、場合によっては両方を組合せることで最も高い効果が得られます。
【仕組みの違い(やさしく)】
☆ 「撥水材」は → 『表面に薄いコーティングを作って水滴を弾くイメージ』。
家庭用の防水スプレーに近い考え方で、目で見てツヤが出る製品もある。
☆ 「吸水防止材(シラン系)」は → 『素材の毛管の奥まで入り込んで内部の通り道を小さくする(分子レベルで撥水化)』。
外側からはほとんど見えないが内部で働く。
【専門的に掘り下げる — メカニズム比較】
1. 浸透性 vs 被膜性
★ 吸水防止材(シラン系等):低分子で基材の毛細管に深く浸透し、加水分解・縮合で基材と化学結合(ケイ素結合)を作る。結果「内部撥水層」を形成。
★ 撥水材(シロキサン系高分子やフッ素含有コート等を含む):高分子や樹脂成分で表面に薄膜を作るものが多い。浸透は浅く、表面の保護が主体。
2. 透湿性(呼吸性)
★ 吸水防止材:表面膜を作らないため「透湿性を大きく損なわない」。躯体の水蒸気放散を妨げず、結露を誘発しにくい。
★ 撥水材:被膜タイプは透湿性を低下させる場合がある(製品次第)。防水が強い反面、内部の蒸気が出口を失うと結露リスクが増す可能性がある。
3. 耐久性・耐候性
★ 吸水防止材:基材内部で結合するため、摩耗や洗浄に比較的強い(ただし基材の吸水率や施工の良否に左右)。長期維持に有利。
★ 撥水材:表面被膜は紫外線や摩耗で劣化しやすい。定期的な再塗布(メンテナンス)が必要なことが多い。
4. 視覚的変化
★ 吸水防止材:基本的に透明・非光沢で「見た目を変えたくない箇所」に適する。
★ 撥水材:光沢を出す製品や濡れ色(深みを出す)を生じる製品もある。仕上がりイメージを変えたい場合には利用価値あり。
5. 適応素材
★ 吸水防止材:吸水率の高い素材(未施釉タイル、モルタル、ポーラス系素材、素焼きタイル等)に効果的。
★ 撥水材:表面保護や汚れ防止を重視する場合や、吸水率が低い磁器タイル等でも表層保護として使える製品がある。
【施工上の違いと注意点(プロ目線)】
☆ 前処理:どちらも汚れや油分、塩分が残ったままだと効果を阻害するが、吸水防止材は特に深部浸透が重要なため、薬品洗浄や中和→十分乾燥が必須。
撥水材は被膜形成前の表面清掃が重要だが、被膜型はある程度表面が整っていれば施工できる場合が多い。
☆ 施工条件:吸水防止材は基材含水率・温度・希釈条件で浸透深度が変わる。撥水材は塗膜厚や塗布量で持ちが左右される。
☆ 試験施工:両方とも「パッチテスト(小面積試験)」は不可欠。特に色の変化やシミの発生、滑りやすさへの影響を確認する。
☆ 安全・環境:溶剤系撥水材は揮発性有機化合物(VOC)や臭気があるものがあり、周囲配慮が必要。吸水防止材は製品によっては水性で環境負荷が低いタイプもある。
【性能比較のポイント表(要点)】
【吸水防止材(シラン等)】
作用位置|内部(浸透)
視覚変化|ほぼ無し(透明)
耐久性|長期(基材と結合)
透湿性|保持されやすい
適材適所|多孔質素材に最適
メンテ周期|長め(数年〜)
施工重要点|洗浄・乾燥・含水率管理
【撥水材(被膜型)】
作用位置|表面(被膜)
視覚変化|ツヤ・濡れ色が出る場合あり
耐久性|中期〜短期(摩耗・UVに弱い)
透湿性|低下することがある
適材適所|表層保護や低吸水素材の美観維持に有効
メンテ周期|短め(数年ごと)
施工重要点|表面清掃・均一塗布
【どちらを選ぶべきか — 大規模修繕での提案指針】
1. 「素材が多孔質で内部劣化を防ぎたい」
→ 吸水防止材(シラン系)を第一候補に。理由は内部からの水侵入抑止で凍害・塩害を軽減し、躯体寿命を延ばすからです。
2. 「外観を即座に改善したい/濡れ色で高級感を出したい/表面の汚れを防ぎたい」
→撥水材(被膜型)を選択。短期の美観改善や汚れ防止が目的なら有効です。
3. 「両方のメリットを取りたい」
→洗浄→吸水防止材で内部保護→必要箇所に撥水被膜のトップコートという段階施工がベストプラクティス。
洗浄で下地を整え、シランで耐久性を確保し、その上で見た目を整えたい箇所に被膜性撥水を薄く載せることで『耐久性+美観』を両立できます。
【なぜ「内部から効く」処理が重要なのか】
「見た目をきれいにするだけで満足していませんか?」
表面の汚れを落としたり、ツヤを出す撥水処理は確かに一時的な美観回復に有効です。
しかし、本当に建物の寿命を守るなら、『水が中に入るのを止める』ことが最重要です。
吸水が原因で起きる塩害、凍害、内部の鉄筋腐食は外観だけでは分かりません。
そこで私たちが提案するのは、【タイル専用薬品洗浄】で下地をしっかり整えた後に、『シラン系吸水防止材』で内部から水の侵入をブロックする本格的な保全計画です。
「短期の美観」か『長期の保全』か — 両方取りたいなら
『短期の美観』を優先するなら撥水被膜を用いた即効的な改善も有効。
しかし『長期にわたる維持費の削減』を望むなら、吸水防止材の浸透処理が圧倒的に有利です。
最良は【洗浄 → 吸水防止材 → 必要箇所に撥水トップコート】のセット。これで見た目と耐久性の双方を確保できます。
【実績で示す安心】
当社では試験施工で「吸水率の低下」「目視による黒ずみの抑制」を写真で示し、マンションオーナー様やビルオーナーやテナントオーナー様や、管理組合様に納得いただいた上で本施工に移行しています。
【最後に:提案フロー】
1. 無料調査(吸水率測定・目視調査・試験施工)
2. タイル専用薬品洗浄 → 中和 → 十分水洗い → 乾燥確認
3. 吸水防止材(シラン系)塗布(浸透処理)→ 吸水率再測定で確認
4. 必要に応じて撥水被膜の部分施工(美観重視箇所)
5. 結果報告書提出
以上のようなフローなどで現場にて施工する事が多いです。
今回は雨漏り予防や汚れの予防などに使用される材料である【撥水材とシラン系吸水防止材】との違いについて触れましたが、他の材料についても今後またブログにて投稿させて頂き、ご紹介させて頂きたいと思います。
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