※本記事は2026年1月14日に最新情報へ更新しています。

「外壁タイルはメンテナンスフリーだと聞いていたのに、雨漏りが心配だ」。
「塗装業者からクリヤー塗装を勧められたが、本当にそれで雨漏りは止まるのだろうか」。
大切な建物を守るオーナー様であれば、このような不安を抱かれるのは当然のことです。
結論から申し上げますと、一般的なクリヤー塗装を行っただけでは、外壁タイルの防水対策にはなりません。
それどころか、雨漏りの原因を放置したまま表面だけを塗装することで、かえって建物の寿命を縮めてしまうケースさえ存在します。
本記事では、多くの人が誤解している「クリヤー塗装」と「防水工事」の決定的な違いについて、分かりやすい図解とともに建物の構造レベルから徹底解説します。
無駄な工事費を払うことなく、確実に雨漏りを止めるための「正しい選択基準」を身につけてください。
【本記事の内容】
外壁タイルのリフォームにおいて最も多い誤解が、「塗装をすれば水が入らなくなる」という認識です。
まずは、クリヤー塗装の本来の役割と、なぜそれが防水につながらないのかを明確にします。
クリヤー塗装とは、無色透明な塗料をタイルの表面に塗布する工事のことです。
この工事の主な目的は、以下の3点に集約されます。
つまり、これはあくまで「お化粧」や「薄い保護膜」であり、水の侵入を完全に遮断する「防水層」を作る工事ではありません。
施工直後のクリヤー塗装は、水を玉のように弾く「撥水(はっすい)性」を示します。
これを見て「防水できた」と錯覚してしまう方が多いのですが、ここには大きな落とし穴があります。以下の図解をご覧ください。

図解:「水を弾く」ことと「防水する」ことは根本的に異なります
図の左側のように、一般的なクリヤー塗膜の厚さはわずか数十ミクロン(髪の毛ほどの薄さ)しかありません。
建物の揺れや熱膨張によって下地に微細なひび割れが生じた際、この薄く硬い塗膜は追従できずに一緒に割れてしまいます。その割れ目から雨水は容易に侵入するため、長期的な雨漏り対策としては機能しないのです。
| 比較項目 | 一般的なクリヤー塗装 (撥水) |
本来の防水工事 (防水) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 美観維持、汚れ防止 | 雨水の侵入遮断 |
| 膜のイメージ | 極めて薄いラップ | 厚みのあるゴムマット |
| ひび割れへの追従 | ほとんどしない (一緒に割れる) |
伸縮して追従する (水を止める) |
| 雨漏りへの効果 | × 期待できない | ◎ 解決策となる |
外壁タイルの雨漏りを止めるには、まず「どこから水が入っているのか」という敵を知る必要があります。
一見、頑丈そうに見えるタイル壁ですが、実は水が入り込む隙間が無数に存在しています。そのメカニズムを断面図で見てみましょう。

図解:表面を塗っても、目地のひび割れから水は侵入します
タイルそのものは焼き物であり、水をほとんど通しません。
しかし、図解にあるように、タイルとタイルの間にある「目地(モルタル部分)」は別です。
目地は吸水性があり、経年劣化や地震の揺れによって容易にひび割れ(クラック)が発生します。
このひび割れにクリヤー塗料を塗ったとしても、ひびの奥深くまで塗料が充填されるわけではないため、水の通り道は塞がりません。
建物の窓枠周りや、一定間隔で設けられた「伸縮目地」には、ゴム状のシーリング材が充填されています。
シーリング材の寿命は一般的に10年前後です。
劣化して硬くなり、隙間が空いてしまったシーリングの上から薄い塗装をしても、ゴムの弾力が戻るわけではありません。
すぐにまた隙間が開き、そこから雨水が建物内部へ侵入します。
この記事の重要ポイント
最大の盲点は「見えない部分」の劣化
最も重要な事実は、「タイルの表面ではなく、その奥にある防水層や目地が寿命を迎えている」というケースが多いことです。下地の防水機能が失われている状態で、表面にクリヤー塗装を塗っても、内部に浸透した水は止まることなく室内へと漏れ出します。つまり、表面だけの処理では根本解決にならないのです。
では、外壁タイルの雨漏りを防ぐためには、具体的にどのような工事が必要なのでしょうか。
クリヤー塗装を行う前に、必ず実施すべき正しい防水改修のフローを、以下の図解で確認しましょう。

図解:塗装の前に「下地」と「目地」を直すことが絶対条件です
タイルが下地から浮いている場合、その空洞に水が溜まります。
「エポキシ樹脂」などを注入してタイルと下地を再接着させる工事(注入工事)や、ひび割れたタイルそのものを張り替える工事が必要です。
これは見た目を直すだけでなく、水の通り道を物理的に塞ぐ重要な土台作りの工程です。
窓回りや伸縮目地のシーリングは、「増し打ち(上から足す)」ではなく、「打ち替え(古いのを撤去して新しくする)」が鉄則です。
劣化したゴムを完全に取り除き、新しい高耐久のシーリング材を充填することで、雨水の最大の侵入経路を遮断します。
Step1とStep2が完了して初めて、仕上げの塗装を行います。
もし、タイルの風合いを残したまま防水性能をさらに高めたい場合は、一般的なクリヤー塗料ではなく、「透明防水材(防水クリヤー)」を検討してください。
これは図解1の右側で示したように、厚みのある強靭な透明膜を形成し、ひび割れにも追従する特殊な材料です。
見積書に単に「クリヤー塗装」とあるのか、「タイル落下防止・防水クリヤー」とあるのかで、その性能は雲泥の差があります。
▶外壁タイル防水のセブンSとは?効果・メリット・費用をわかりやすく解説
外壁タイルのメンテナンスで失敗しないためには、提案内容を正しく見極める必要があります。
見積もりや現地調査の際に、以下のポイントを必ず確認してください。
目視だけで見積もりを出す業者は危険です。
プロであれば「打診棒(パールハンマー)」を使ってタイルを叩き、音の違いで浮きや剥離がないかを確認します。
見えない内部の劣化状況を把握せずに、表面の塗装だけを提案してくる業者は避けましょう。
▶図解でわかる外壁タイルの「打診調査」浮き・落下を防ぐための基礎知識
担当者に質問してください。「この工事を行えば、目地のひび割れからの浸水も止まりますか?」。
もし「塗装が膜になるので大丈夫です」と安易に答える場合は要注意です。
「シーリングの打ち替えと下地補修を行った上で、仕上げとして塗装します」と回答できる業者が、本当に建物のことを考えている業者です。
株式会社幸成(こうせい)は、西東京市を拠点に外壁塗装・防水工事・大規模修繕工事を行う直営施工店です。
創業38年、累計3万件以上の実績。自社施工による中間マージンゼロで、適正価格と高品質な施工を両立しています。
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