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2020年 03月 04日

ウレタン防水トップコートの種類と違いを徹底解説|耐久年数・費用・選び方までわかる完全ガイド

※本記事は2025年12月22日に最新情報へ更新しています。

 

ウレタン防水トップコートの種類と違いを徹底解説|耐久年数・費用・選び方までわかる完全ガイド

 

 

ウレタン防水工事を検討していると、「トップコートはどれを選べばいいのか」「種類によって何が違うのか」と悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。
トップコートは見た目を整えるだけでなく、ウレタン防水層そのものを守る重要な役割を担っています。適切な種類を選ばなければ、防水層の劣化を早めてしまう原因にもなりかねません。

 

この記事では、ウレタン防水に使用されるトップコートの種類について、耐久年数・特徴・費用・選び方のポイントまで、専門業者の視点で分かりやすく解説します。
マンション・アパート・ビルのオーナー様、管理会社様はぜひ参考にしてください。

 

目次

  • ウレタン防水におけるトップコートとは?
  • ウレタン防水トップコートの主な種類
    • アクリル系トップコートの特徴
    • シリコン系トップコートの特徴
    • フッ素系トップコートの特徴
    • 遮熱系トップコートの特徴
  • トップコートはどれを選ぶべき?失敗しない選び方
  • トップコートの塗り替え時期と劣化サイン
  • ウレタン防水トップコートの費用目安
  • トップコート塗り替え工事の流れ(期間目安:1~3日)
  • よくある質問(Q&A)
  • まとめ

 

ウレタン防水におけるトップコートとは?

 

ウレタン防水のトップコートとは、防水層の一番表面に塗布する保護材のことです。
ウレタン防水は柔軟性が高く、複雑な形状にも施工しやすい優れた防水工法ですが、その反面、紫外線や雨風に弱いという性質があります。

 

トップコートを塗ることで、

 

・紫外線から防水層を守る

・雨や汚れの付着を防ぐ

・表面の劣化やひび割れを抑制する

 

といった効果が得られ、防水層の寿命を大きく伸ばすことができます。
逆に、トップコートが劣化したまま放置すると、防水層までダメージが進行し、雨漏りや大規模な改修工事につながる恐れがあります。

 

 

※ウレタン防水について詳しく知りたい方は、

 こちらの記事も参考にしてください

 

>ウレタン防水の特徴とは?塗るだけに見えて雨を防げる仕組み

 

 

ウレタン防水トップコートの主な種類

 

種類 耐用年数 費用相場
(1㎡あたり)
特徴・おすすめ
アクリル系 5~8年 1,000円
~1,500円
【コスト重視】
初期費用が最も安い。
数年で塗り替える計画の方に。
シリコン系 8~10年 1,500円
~2,000円
【バランス重視】
価格と耐久性のバランスが良い。
迷ったらコレがおすすめ。
フッ素系 10~12年 2,000円
~3,000円
【耐久性重視】
一度塗れば長く持つ。
メンテナンスの手間を減らしたい方に。
遮熱系 8~10年 1,800円
~2,500円
【機能性重視】
太陽光を反射し熱を抑える。
暑さ対策や省エネ効果を期待する方に。

 

※費用は単独工事の目安です。

防水工事とセットの場合は割安になります。

 

ウレタン防水のトップコートには、主にアクリル系・シリコン系・フッ素系・遮熱系の4種類があります。それぞれに特徴があり、建物の状況や予算によって適した選択が異なります。

 

 

「アクリル系トップコートの特徴」

 

アクリル系トップコートは、最も一般的でコストを抑えやすいタイプです。
施工しやすく、価格も比較的安価なため、短期間でのメンテナンスを前提とした建物によく採用されます。

 

ただし、耐久性は他の種類と比べるとやや低く、おおよそ5年前後での塗り替えが必要になります。
「まずは費用を抑えたい」「近い将来に大規模修繕を予定している」といったケースには向いていますが、長期的な維持管理を考える場合は注意が必要です。

✅ メリット

  • 初期費用が最も安い
  • 数年後に建て替えや修繕の予定がある場合に最適
  • 扱いやすく施工が容易

❌ デメリット

  • 耐久年数が5~8年と短い
  • 頻繁に塗り替えが必要になる
  • 紫外線による劣化が早い

 

 

「シリコン系トップコートの特徴」

 

シリコン系トップコートは、価格と耐久性のバランスが取れたタイプです。
耐候性・防汚性に優れており、7〜8年程度の耐久性が期待できます。

 

 

アクリル系よりも長持ちし、フッ素系ほど高額ではないため、マンションやアパートの防水工事では最も選ばれることが多いトップコートです。
「コストと耐久性のバランスを重視したい」という方に適した選択肢と言えるでしょう。

✅ メリット

  • 耐久性と価格のバランスが良い
  • 耐候性が高く汚れにくい
  • 多くの建物で採用実績がある

❌ デメリット

  • アクリル系よりは費用が高い
  • 10年以上の超長期耐久ではない

 

 

「フッ素系トップコートの特徴」

 

フッ素系トップコートは、トップコートの中で最も耐久性が高い種類です。
紫外線や雨風への耐性が非常に高く、10年以上の耐久性を期待できるケースもあります。

 

その分、材料費・施工費は高めになりますが、塗り替え回数を減らせるため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられるというメリットがあります。
大規模マンションやビルなど、長期間安定した防水性能を維持したい建物に向いています。

✅ メリット

  • トップクラスの耐久性(10年以上)
  • 塗り替え回数を減らせるため、長期的にはお得
  • 汚れが落ちやすく美観を保ちやすい

❌ デメリット

  • 初期費用が高くなる
  • 塗膜が硬いため、地震等の大きな揺れに追従しにくい場合がある

 

「遮熱系トップコートの特徴」

 

遮熱系トップコートは、太陽光を反射する性能を持ったトップコートです。
通常のトップコートが防水層を紫外線から守る役割を担うのに対し、遮熱系は屋上やベランダの表面温度上昇を抑える効果があります。

 

夏場に直射日光を受けやすい屋上では、表面温度が高くなりやすく、防水層の劣化が早まる原因になります。
遮熱系トップコートを使用することで、防水層への熱ダメージを軽減し、劣化スピードを抑えられる点が特徴です。

 

耐久性はシリコン系と同程度で、8〜10年程度が目安となります。
費用は一般的なトップコートよりやや高めですが、暑さ対策と防水層保護を同時に行いたい場合には有効な選択肢です。

 

特に、日当たりの良い屋上や最上階の室内環境が気になる建物に向いています。

✅ メリット

  • 太陽光を反射し、室内の温度上昇を抑える
  • 熱による防水層の劣化ダメージを軽減できる
  • 省エネ・節電効果が期待できる

❌ デメリット

  • 一般的にシリコン系などより費用が高め
  • 表面が汚れると遮熱効果が落ちる
  • 色はライトグレーなど明るい色に限定されやすい

 

 

トップコートはどれを選ぶべき?失敗しない選び方

トップコート耐用年数 比較チャート

5年
10年
15年
アクリル系
(¥ 安い)
5~8年
シリコン系
(¥¥ 標準)
8~10年
フッ素系
(¥¥¥ 高い)
10~12年
遮熱系
(¥¥¥ 機能)
10~12年 (+遮熱効果)

※環境により変動します。バーの長さは目安です。

トップコート選びで重要なのは、「高いものを選べば安心」という考え方ではなく、建物の状況と将来計画に合っているかどうかです。

 

例えば、

 

数年以内に大規模修繕を予定している → アクリル系

 

コストと耐久性のバランスを重視 → シリコン系

 

長期的な維持管理を重視 → フッ素系

 

屋上の暑さ対策や、防水層の熱劣化を抑えたい → 遮熱系

 

といったように、目的によって最適な選択は変わります。

 

また、屋上・バルコニー・共用廊下など、施工箇所によっても適したトップコートは異なるため、専門業者による現地診断が欠かせません。

 

 

 

【無料】あなたの建物に最適なトップコートの種類と費用を無料で相談する

 

 

 

 

トップコート選びの前に、ウレタン防水自体のメリット・デメリットもご覧いただくと、

 

より最適な選択がしやすくなります

 

> ウレタン防水のメリット・デメリットを徹底解説

 

 

トップコートの塗り替え時期と劣化サイン

ウレタン防水 維持管理タイムライン目安

※環境や種類により変動します。定期的な点検が重要です。

経過年数 工事直後~4年目 ★ 5年~8年目
(種類による)

ここがベスト!
10年目以降~
トップコートの
状態
✨
健全
ツヤがあり水を弾く
⚠️
劣化開始
色あせ、白い粉(チョーキング)、細かいヒビ

機能喪失
剥がれ、下地露出、カビ・コケ
防水層本体の
状態
保護されている
紫外線・熱から守られている状態
保護力が低下
まだ無事だが、ダメージを受けやすくなる
劣化が進行
直接ダメージを受け、寿命が縮まる。雨漏りリスク増。
推奨アクション 定期的な点検
(ドレン清掃など)
【トップコート塗り替え】
防水層を守るための最安メンテナンス
【防水工事(再施工)】
高額な全体修繕が必要になる時期

※スマホでは横にスクロールしてご覧ください。

 

トップコートは永久に持つものではなく、定期的な塗り替えが必要です。
次のような症状が見られた場合は、塗り替えを検討するサインです。

 

・表面の色あせ

・細かなひび割れ

・表面が粉を吹いたようになる(チョーキング)

・防水層が見え始めている

 

これらを放置すると、防水層そのものが劣化し、補修費用が高額になる可能性があります。
早めのトップコート塗り替えが、結果的にコスト削減につながることも多いです。

 

ウレタン防水の劣化・緊急度判定表

緊急度 見られる症状 必要なアクション
レベル1
★
・表面のツヤがなくなった
・薄く汚れがついている
【様子見OK】
次回の塗り替え計画を立て始めましょう。
レベル2
★★
・チョーキング(白い粉)
・細かいひび割れ
・カビや藻の発生
【塗り替え推奨】
トップコートの寿命です。
早めに塗り替えることで防水層を守れます。
レベル3
★★★
・防水層の破れ・剥がれ
・下地が見えている
・雨漏りしている
【即相談が必要】
トップコートでは直せません。
早急に専門業者へ診断を依頼してください。

 

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定期的な塗り替えやメンテナンスを考える上で、

 

こちらの記事もおすすめです

 

>ウレタン防水メンテナンスの教科書

 

 

ウレタン防水トップコートの費用目安

 

トップコートの費用は、種類や施工面積、下地の状態によって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

 

費用はトップコートを単独で行った場合の金額になります。(防水工事とセットで行う場合は割安になります)

 

 

・アクリル系:㎡あたり 約1,000〜1,500円

 

・シリコン系:㎡あたり 約1,500〜2,000円

 

・フッ素系:㎡あたり 約2,000〜3,000円

 

・遮熱系:㎡あたり 約2,000〜3,500円

 

遮熱系トップコートは、遮熱性能を持つ特殊な材料を使用するため、シリコン系よりやや高く、フッ素系と同程度、または仕様によってはそれ以上になる場合があります。

 

正確な費用を知るためには、現地調査を行い、防水層の状態を確認したうえで見積もりを取ることが重要です。

 

 

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「トップコート塗り替え」と「防水工事」の違い

「表面の保護」か「防水層の交換」かで、費用も工期も大きく異なります。

比較項目 トップコート塗り替え
(メンテナンス)
ウレタン防水 再施工
(全体修繕)
目的 防水層の「保護」
日焼け止めを塗り直すイメージ
防水機能の「復活」
新しい皮膚を作り直すイメージ
対象の状態 防水層は無事で、表面の色あせ・剥がれのみの場合 雨漏りしている、防水層が破れている、水がたまっている場合
費用目安 安価
数千円/㎡
高価
トップコートの数倍~
工期 短い(1日~3日程度) 長い(1週間前後~)

 

重要なポイント

防水層がダメになる前に「トップコート塗り替え」を行うことが、
最も維持費を安く抑えるコツです。

 

 

トップコート塗り替え工事の流れ(期間目安:1~3日)

ウレタン防水のトップコート塗り替えは、防水層そのものをやり直す大規模な工事とは異なり、比較的短期間(通常1日~3日程度)で完了するのが特徴です。

※面積や形状によって変動します。

工事期間中、洗濯物が干せるかどうかや、ベランダへの立ち入り制限などが気になる方も多いと思います。

 

ここでは標準的な工事の流れと、注意点について解説します。

 

基本的な作業ステップ

トップコート塗り替えは、単に塗料を塗るだけでなく、古い汚れを落とし、下地を整える工程が非常に重要です。

1日目
(準備・下地)
① 高圧洗浄・清掃
古い汚れやコケをきれいに洗い流します。 ② 下地処理・プライマー塗布
ひび割れを補修し、塗料の密着を良くする接着剤(プライマー)を塗ります。
2日目
(塗装)
③ トップコート塗布(基本:1回塗り)
規定の厚みになるように、トップコートを丁寧に塗布します。
※劣化が激しい場合などは2回塗りを行うこともあります。
 
3日目
(完了)
④ 乾燥・完工チェック
しっかり乾燥したことを確認し、塗り残しがないか検査して完了です。

※天候や乾燥状況により、日程が前後する場合があります。
※歩行可能になるまで、施工後約1日は立ち入り禁止となります。

各工程の詳しい解説

1. 高圧洗浄・下地調整(1日目)

 

まず最初に、ベランダや屋上の床面に溜まった泥、コケ、古い塗膜の汚れを高圧洗浄機を使ってきれいに洗い流します。

この作業を怠ると、新しいトップコートを塗ってもすぐに剥がれてしまうため、徹底的に行います。

洗浄後は水分を乾燥させる時間が必要です。

 

2. プライマー塗布(1日目または2日目)

 

清掃した下地と、新しく塗るトップコートを強力に接着させるための「プライマー(接着剤)」を塗布します。

もし防水層の表面に細かいひび割れがある場合は、この段階でシーリング材などを用いて補修を行います。

 

3. トップコート塗布・1回塗りまたは2回塗り(2日目)

 

プライマーが乾いたら、いよいよトップコートを塗っていきます。

トップコートの塗り替えは、通常「1回塗り」が基本です。適切な塗布量を守ることで、1層でも十分な保護機能と耐久性を発揮します。

※ただし、日当たりが極端に強い場所や、歩行頻度が高く劣化しやすい箇所については、耐久性を高めるために「2回塗り」をご提案する場合もあります。

 

4. 乾燥・完了(3日目)

 

最後に塗り残しがないか、塗りムラがないかをプロの目でチェックします。

トップコートが完全に硬化するまで待ち、問題がなければ工事完了です。

 


工事中の生活に関する注意点

工事をスムーズに進めるために、お客様に知っておいていただきたいポイントが3つあります。

  • 洗濯物について
    高圧洗浄の水しぶきや、塗料の飛散を防ぐため、工事期間中はベランダでの洗濯物干しをご遠慮いただく場合があります。
  • 臭いについて
    使用するトップコートの種類(特に溶剤系)によっては、シンナーのような臭いが発生することがあります。工事中は窓を閉めていただくなどの対策が必要になる場合があります。
    ※臭いが気になる方は、臭気の少ない「水性タイプ」を選べるかご相談ください。
  • 天候による延期
    雨が降っている場合や、路面が濡れている場合は塗装ができないため、工事が順延となります。

トップコート塗り替えは、大掛かりな解体音などもなく、比較的静かに終わる工事です。
「そろそろかな?」と思ったら、梅雨や台風シーズンに入る前に済ませておくことをおすすめします。

 

 

よくある質問(Q&A)

 

Q:トップコートだけの塗り替えは可能ですか?

防水層の状態が良好であれば、トップコートのみの塗り替えは可能です。ただし、防水層に劣化がある場合は、先に補修や防水工事が必要になります。

 

 

Q:トップコートを塗らないとどうなりますか?

紫外線や雨風の影響を直接受け、防水層の劣化が急激に進行します。結果として雨漏りのリスクが高まります。

 

 

Q:トップコートの種類は途中で変更できますか?

可能ですが、防水層との相性や下地処理が重要になります。専門業者に相談したうえで判断しましょう。

 

 

 

まとめ

 

ウレタン防水のトップコートは、防水性能を維持するうえで欠かせない重要な工程です。
アクリル・シリコン・フッ素・遮熱といった種類ごとの特徴を理解し、建物の状況や将来計画に合った選択をすることで、防水工事の効果を最大限に高めることができます。

 

「どのトップコートが合っているか分からない」「塗り替え時期か判断できない」といった場合は、専門業者による診断を受けることをおすすめします。
適切な判断が、無駄な工事費用を防ぎ、建物を長く守ることにつながります。

 

 

防水工事の種類や特徴を知りたい方

 

>防水工事の種類5選|特徴・メリット・デメリットを解説

 

 

「適切なトップコート選び」が、防水層の寿命を決定づけます

 

ウレタン防水の天敵は紫外線です。トップコートの劣化を放置すると、防水層本体までダメージが及び、将来的な修繕費用が高額になってしまいます。

 

「安さ」だけで選ぶのではなく、建物の維持計画に合わせて「シリコン・フッ素・遮熱」など、最適な種類を選ぶことが資産価値を守るカギです。

 

「そろそろ塗り替え時期かな?」と迷ったら、まずは専門家の診断をご活用ください。

 

次の一歩:まずは「無料診断」で屋上の現状を知る

「まだ大丈夫?」「もう手遅れ?」悩んでいる間に劣化は進行します。まずはプロの目でチェックしてもらいましょう。

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