※本記事は2026年1月1日に最新情報へ更新しています。

屋上やベランダの雨漏り対策でよく選ばれる「ウレタン防水」
一方で、工法の特徴を知らずに選ぶと「思ったより早く劣化した」「施工後に不具合が出た」といった後悔につながることもあります。
この記事では、ウレタン防水の仕組みから、メリット・デメリット、向いている場所、失敗しない選び方、メンテナンスの考え方まで、初心者の方でも理解できるように掘り下げて解説します。
目次
ウレタン防水のメリット・デメリットを正しく理解するには、まず「どんな仕組みで水を止めているのか」を知るのが近道です。
ここでは専門用語をできるだけ避け、必要な言葉はその場で説明しながら解説します。
ウレタン防水は、液体状の材料を床面に塗り広げて、乾かしながら重ねていくことで、ゴムのような防水の膜(まく)を作る工法です。
「防水シートを貼る」のではなく、「塗って一体化した膜を作る」ため、複雑な形の場所にも施工しやすい特徴があります。
防水の“膜”ってなに?
防水工事では、雨水がコンクリートや下地に入り込まないように、表面に水を通さない層を作ります。
これが防水層(ぼうすいそう)です。
ウレタン防水は、この防水層を「塗って作る」タイプの防水工法になります。
ウレタン防水は、イメージとしては「下地の上に防水膜を作り、さらに保護する層をのせる」考え方です。
トップコートとは?
トップコートは、防水層の表面に塗る「保護用の塗料」です。
ウレタン防水の膜は紫外線に弱いため、トップコートがないと表面が傷みやすくなります。
つまりトップコートは「おまけ」ではなく、寿命を左右する重要な層です。
▶ウレタン防水トップコートの種類と違いを徹底解説|耐久年数・費用・選び方までわかる完全ガイド
ウレタン防水が広く採用されているのは、単に安いからではありません。施工性・仕上がり・改修のしやすさなど、建物オーナーにとって“現実的な利点”が多い工法です。
ここでは、メリットを具体例つきで掘り下げます。
ウレタン防水は塗って仕上げるため、広い面を継ぎ目のない一枚膜のように作れます。
防水工事で雨漏りが起きやすいのは、排水口まわり・端部・立ち上がりなど“弱点が集中する場所”ですが、塗膜防水はそこにも連続して施工できるのが強みです。
屋上やベランダには、排水口、配管、室外機の架台、立ち上がり、段差などが多く、シートを貼る工法では納まり(収まり)が難しくなることがあります。
ウレタン防水は塗ってなじませられるため、複雑な形でも対応しやすく、改修工事(やり直し工事)で採用されることが多いのが特徴です。
既存の防水層の状態が良ければ、撤去を最小限にして上から重ねて施工できる場合があります。
撤去が減れば、工期や費用の負担が抑えられることもあります。
※ただし、下地や既存防水の状態によっては撤去が必要です。ここを見誤ると不具合につながるため、現地調査が重要です。
ウレタン防水には複数の施工方法があり、建物の状態に合わせた選び方ができます。
代表例は「密着工法」と「通気緩衝工法」です。
メリットが多い一方で、ウレタン防水には“弱点がはっきりしている”のも事実です。
特に初心者が見落としやすいのは「施工品質の差」「乾燥の管理」「定期メンテナンス」の3点です。
失敗例につながるポイントを具体的に解説します。
ウレタン防水は手作業が中心で、仕上がりの良し悪しが施工者の経験に左右されやすい工法です。
例えば、防水層には必要な厚みがありますが、厚みが足りないと強度が不足し、早期劣化や破れにつながります。
ありがちな施工不良(初心者が気づきにくい)
防水工事は、施工直後はきれいに見えても、
数ヶ月〜数年後に不具合が表面化
することがあります。特に多いのが、次のような症状です。
① 表面のひび割れが早い
→ 塗膜の厚み不足や、硬化不良が原因で起こりやすい症状です。
② ふくらみ(膨れ)が出る
→ 下地に残った湿気が逃げ場を失い、防水層を押し上げて発生します。
③ 端部(端っこ)から剥がれる
→ 立ち上がりや端部処理が甘いと、雨水が入り込みやすくなります。
④ 排水口まわりから水が回る
→ 排水口周辺は負荷が集中するため、施工精度が低いと雨漏りにつながります。
ウレタン防水は「塗って終わり」ではありません。
塗った材料がしっかり固まるまでの時間が必要で、気温や湿度によって乾き方が変わります。
硬化(こうか)とは?
硬化とは、材料が化学反応によって固まり、防水膜として十分な強度が出る状態になることです。
硬化が不十分だと、
ベタつき
強度不足
剥がれ
膨れ
などの原因になります。
ウレタン防水は紫外線に弱いので、表面のトップコートが劣化すると防水層が傷みやすくなります。
「防水をしたのに、数年で劣化した」というケースは、トップコートの劣化放置が原因になっていることが少なくありません。
ウレタン防水は、同じ“ウレタン”でも施工方法によって向き不向きが変わります。
ここを理解すると「なぜ見積りが違うのか」「なぜ工法が複数あるのか」がスッキリします。
初心者にも判断できるよう、違いを整理します。
密着工法は、下地にウレタン材を塗り、直接密着させて防水層を作る方法です。
比較的シンプルで、費用も抑えやすい傾向があります。
通気緩衝工法は、下地と防水層の間に“通気できる層”を作り、内部の湿気を逃がす仕組みを入れる方法です。
下地に水分が含まれている可能性がある屋上などで、膨れのリスクを減らす目的で選ばれます。
| 密着工法(みっちゃくこうほう) |
|
仕組み 下地(床)に直接ウレタンを塗って密着させる
向いている 下地が乾いていて状態が良い場所
注意点 下地に水分が残ると「ふくれ(膨れ)」が出やすい
工期・費用 比較的おさえやすい
|
| 通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう) |
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仕組み 湿気の逃げ道(通気層)を作ってからウレタンを施工
向いている 屋上など、下地に水分が残る可能性がある場所
強み 「ふくれ(膨れ)」のリスクを下げやすい
工期・費用 工程が増えるため、やや上がりやすい
|
▶防水工事で人気のウレタン防水|密着工法・通気緩衝工法を比較
「ウレタン防水が良いと聞いたから」と決め打ちすると、条件によっては別工法のほうが合理的なこともあります。
ここでは“向いている”だけでなく、“注意が必要なケース”まで含めて整理します。
ウレタン防水が活躍しやすいのは、形が複雑で納まりが難しい場所です。
同じウレタン防水でも、条件次第で工法を変えるべきことがあります。
この場合は通気緩衝工法を含め、下地補修や排水改善もセットで検討することが重要です。
ウレタン防水は、材料の性能以上に「調査と施工の質」で差が出やすい工法です。
初心者の方が失敗しないために、契約前に確認すべきポイントを、できるだけ具体的にまとめます。
▶ウレタン防水で失敗しないために|よくあるトラブルと注意点をプロが解説
良い業者ほど、どこを見て、なぜその工法になるのかを言語化できます。
逆に「いつもこれでやってます」「大丈夫です」だけで進む場合は注意が必要です。
最低限、説明がほしい項目(チェック)
✔ 下地の状態(ひび割れ・浮き・欠損)
✔ 既存防水の種類と劣化状況
✔ 排水状態(水たまりの有無)
✔ 端部や立ち上がりの納まり
「ウレタン防水一式」だけだと判断できません。
密着工法なのか、通気緩衝工法なのか、工程が書かれているかを確認しましょう。
防水は“下地が9割”と言われるほど、下地処理が重要です。
下地処理が曖昧な見積りは、施工品質が不安定になりやすいです。
防水は「やったら終わり」ではなく、状態に合わせたメンテナンスで寿命が大きく変わります。
ここでは初心者でも判断しやすいように、“劣化サイン”と“次にやるべきこと”を対応づけて説明します。
劣化は突然ではなく、小さな変化から始まります。見逃さないことが重要です。
| 劣化サイン別:まずやること早見表 |
|
症状:色あせ・ツヤがない
まず:トップコート再塗装を検討(早めの点検が安心)
症状:細かいひび割れ
まず:点検して「表面だけ」か「防水層まで」かを確認
症状:端部のめくれ(端が浮いている)
まず:早急に部分補修の相談(雨水が入りやすい)
症状:ふくれ(膨れ)
まず:原因調査(下地の湿気の可能性)+工法見直し
症状:水たまりが増えた
まず:排水改善も含めて検討(ドレン周り・勾配)
|
最後に、初めて防水工事を検討する方がつまずきやすい疑問を、短く・わかりやすくまとめます。
ここを読めば「業者に何を聞けばいいか」も整理できます。
条件(施工品質・立地・日当たり・人の歩行)で変わりますが、長持ちさせる鍵はトップコートの定期メンテナンスです。
防水層そのものより、表面保護が先に傷むことが多いためです。
「どちらが上」というより、建物の状態に合うかが重要です。
下地に水分が残っている可能性があるなら、膨れ対策として通気緩衝工法が選ばれやすいです。
工法の違いだけでなく、下地補修の量、端部処理、工程数、トップコート仕様などで差が出ます。
金額だけで比較すると、後から追加費用や不具合につながることがあるため、内容の比較が大切です。
ウレタン防水は「塗って膜を作る」防水で、継ぎ目がなく、形が複雑な屋上やベランダにも対応しやすい工法です。
一方で、施工品質の差が出やすく、乾燥管理やトップコートの定期メンテナンスが寿命を左右します。
さらに、密着工法と通気緩衝工法の選定を誤ると、膨れや剥がれなどの不具合につながることもあります。
失敗を防ぐには、現地調査で「下地の状態」「排水」「既存防水の劣化」を確認し、建物に合った工法を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。
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