外壁塗装を行う際に特に注意しておきたいのが塗布回数です。
塗布回数に注意しなければならない理由はメーカーが指定する塗布回数を守らないと本来の塗料の機能を発揮できず期待できる耐用年数を保持できなくなってしまうのでとても重要です。
特に外壁塗装の場合、足場を組んで作業をすることから常にどのような作業が行われているかわからないことが多く決められた塗布回数を守らず、手抜き工事が行われやすくなっているのが事実です。
外壁塗装で行わなければならない塗布回数は下塗り・中塗り・上塗りと3回塗らなくてはなりません。
下塗りに関しては下地の状態によって2回塗ることもありますが基本的には3回塗りが鉄則です。
高機能塗料の場合などには4回塗りの仕様になっていることもあります。
下塗りに使用する塗料はシーラーやフィラーといったものを使用することが多く中塗り・上塗りの材料とは異なります。
下塗りを乾燥させて中塗り・上塗りと行いますが、特殊な塗料でない限り中塗りと上塗りに使用する塗料は同じです。
中塗り・上塗りと工程が分けられている理由は一度に塗膜を厚く付けすぎてしまうと膨れや縮みを起こす可能性があり不具合の原因となってしまうからです。
また仕上げのムラも出てしまうためしっかりと一工程ずつ乾燥させて行わなければなりません。
一般的に使用される外壁塗装の塗布回数は3回塗りが基本になります。

下塗り
1回目に塗る下塗りは接着力強化や下地を整えるために行います。
この工程を省いてしまうと上塗り塗料の剥がれや仕上りのムラなどに大きく影響を及ぼします。

中塗り
中塗りは上塗り塗料を使用して行います。

上塗り
中塗りが完了したら上塗り作業を行います。
外壁塗装の塗布回数以外で重要になってくるのが乾燥時間です。
塗料にはメーカーより定められている乾燥時間があり、塗布回数と同じように品質に大きく影響を及ぼすものとなります。
一般的なシリコン塗料を例に挙げると下塗りを塗ってから3時間以上のインターバルが必要になり、中塗りでは2時間以上の乾燥時間が必要になります。
*メーカーや塗料のグレードにより乾燥時間は変わります。
このように乾燥時間を守らずに塗ってしまうと塗布回数と同じように必要な塗膜の厚みを確保できなことや塗料の機能が発揮できなくなってしまいます。

塗料メーカーカタログの仕様
仕上がってしまえば3回しっかりと塗ったのか分かりにくいのが外壁塗装でもあります。
悪質な業者は下塗りを塗って上塗りを1回塗っただけで終わらせてしまうことが多く、乾燥時間も守らないので低品質なものになってしまいます。
しっかりとした工事を行うには塗布回数を理解し、見積もりに塗布回数が明記されているかまたどのくらいの缶数を使用するかを確認するようにしましょう。
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当ホームページよりマンション・ビルオーナー様や不動産管理会社様、管理組合様より数多くのお問い合わせを頂いております。
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※本記事は2025年12月10日に最新情報へ更新しています。

タイル外壁は耐久性が高く一見するとメンテナンス不要に思われがちですが、目地やシーリングの劣化による雨漏りリスクが年々増えていきます。
こんなご要望はありませんか?
そんなお悩みを解決するのが
この記事では、タイル外壁で雨漏りが起こる原因から、セブンSの特徴・施工手順・費用まで、初心者でも分かりやすく解説します。
> お急ぎの方はこちら:セブンSの施工可否を無料診断いたします(お見積り無料)
この記事の目次
こんなお悩みはありませんか?
セブンSとはセブンケミカルから出している材料で、タイル専用の防水材ではもっともメジャーな材料になります。
外壁タイルはとても丈夫で高級感があるため、多くの建物で使われています。
しかし実は、タイルそのものよりも 目地(タイルのすき間)や下地部分が水を吸ってしまい、そこから雨漏りにつながる という弱点があります。
この弱点を補い、タイルの見た目を変えずに防水するために作られたのが 透明塗膜防水材「セブンS」 です。
セブンSは、タイルの上に透明な防水膜(塗膜)をつくる材料です。
透明なのでタイルの色や質感を残したまま、防水膜で表面をしっかり覆い、水がしみ込むのを防ぎます。
こんな方にとても人気のある工法です
「タイルの雰囲気はそのままにしたい」
「雨漏りを止めたいけれど、塗装で見た目が変わるのは困る」

近年、タイル外壁の雨漏りトラブルは増えており、特に次のような建物で多く見られます。
こうした状態では、タイル自体が無事でも内部に水が入ってしまうため、見た目では分かりにくい雨漏りが発生することがあります。
セブンSを塗ると、タイルと目地の表面に薄い透明膜ができ、雨水の侵入経路をしっかりカットできます。
同時に、汚れの付着を軽減する効果もあり、建物の見た目を長く綺麗に保ちやすくなります。
また、防水膜が透明で均一に仕上がるため、遠くから見ても「どこを塗ったか分からないくらい自然な仕上がり」になるのが特徴です。
⚠️ 透明ゆえの施工の難しさ
ただし透明ゆえに「塗り残しが見えにくい」「塗膜の厚みを正しくつけないと効果が出にくい」という難しさもあります。
そのため、セブンSは経験のある施工業者が丁寧に作業することが非常に重要です。
という特長を持ち、タイル外壁の保護にとても適した防水材です。
| 比較項目 | セブンS(透明防水) | 一般的な外壁塗装 |
|---|---|---|
| 見た目・質感 | そのまま残る (透明でタイルの意匠を維持) |
塗りつぶされる (タイルの色が消える) |
| 防水性能 | 非常に高い (厚い防水膜を形成) |
普通〜低い (薄い塗膜のため水を通すことも) |
| 雨漏り対策 | ◎ 最適 目地やひび割れからの浸水を防ぐ |
△ 不向き 美観維持が主な目的 |
| 施工対象 | 磁器タイル張り外壁 | モルタル・サイディング等 |
セブンSはタイル外壁の上に透明な防水膜をつくる「透明塗膜防水材」です。
タイル本来の見た目を変えずに、雨漏りや汚れから守ることができるため、
多くのマンション・アパート・ビルで採用されています。
では、セブンSには具体的にどんな特徴・メリットがあるのでしょうか。
ここでは、建物オーナー様にも分かりやすいように、代表的な4つのポイントに整理して解説します。
セブンS最大の特徴は、「見た目がほとんど変わらない」 という点です。
通常の塗装は色が付くため、タイルならではの質感や雰囲気が失われてしまいますが、セブンSは透明の膜をつくるため、
・タイルの色
・タイルの質感(ツヤ・凹凸)
・デザイン性
これらをそのまま残すことができます。
「建物のイメージはそのままにしたいけれど、防水はしっかりしたい」
というニーズに非常にマッチした材料です。
透明な膜なので、遠くから見ても施工前とほとんど変わらず、
“自然な仕上がり” を好む物件に特に向いています。
セブンSは、タイルと目地の表面に「連続した透明塗膜」をつくることで
雨水の入り口(浸入経路)を塞ぐ 役割を果たします。

外壁タイルの多くは、以下のような場所から水が入ります。
・目地(タイルの隙間)
・ひび割れ
・タイル表面の凹凸からの浸入
・コーキング周りの劣化部分
タイル自体は比較的水を吸いにくい素材ですが、
目地や下地は水を吸いやすいため、そこから建物内部へ水が回り、雨漏りにつながります。
セブンSは、これらの部分に透明膜を形成し、
表面からの吸水を大幅に抑えるため、雨漏り対策として非常に効果的です。
特に雨だれが多い面や、タイルの劣化が進みやすい北面・西面では、防水効果を発揮します。
▶ タイル外壁の雨漏りを防ぐ防水工法|厚膜仕上げ「セブンS」が効果的な理由
タイル外壁でよくある悩みが、
・黒ずみ
・雨筋汚れ
・カビや藻の付着
・排気ガスの汚れ
といった、美観を損ねる汚れです。
セブンSは塗膜を形成するため、タイルの表面が「つるん」とした状態になり、
汚れが付着しても落ちやすいというメリットがあります。
その結果、
・雨筋汚れの発生を抑えられる
・清掃の手間が減る
・長期間、外観をきれいに保てる
といった効果が期待できます。
管理が難しい大規模マンションや、交通量の多い道路沿いの建物では、
防汚性の高さが非常に役立ちます。
タイル外壁は見た目が綺麗でも、よく見ると
・微細なひび割れ
・目地の欠け
・ちょっとした浮き
・下地への吸水
など、細かな劣化が少しずつ進んでいることが多いです。
セブンSは、透明膜がタイルの細かな凹凸やひびにもしっかり密着するため、
こうした微細な劣化にも対応しやすく、防水層としての保護力が高いのが特徴です。
伸縮性にも優れひび割れに対しても追従性がありますので軽微なひび割れにも対応ができます。
もちろん大きな浮き・割れは補修が必要ですが、
「軽度の劣化が広範囲にあるケース」では非常に相性が良い工法です。
セブンSには様々な工法がありますが一般的に多く行われているのがS-T工法と呼ばれる工法です。
タイル外壁の透明塗膜防水材「セブンS」による S-T工法 は、
下記の 5つの塗布工程 によって構成されています。

この5工程は、単に材料を重ねるだけでなく、
タイル外壁に均一な透明防水膜を形成するために必要な工程 として設計されています。

セブンS見本板

S-T工法の最初の工程は シーラー塗布 です。
シーラーは、セブンS主材がタイル表面にしっかり密着するようにする「接着剤の役割」を持つ材料であり、
仕上がりを左右する非常に重要な工程です。
「シーラー塗布の目的」
●タイル表面への密着力を高める
●下地の吸い込みを安定させる
●透明膜のムラを抑える
●主材(セブンS)を均一に塗れる状態に整える
吸い込みの強いタイル面や、ムラが出やすい下地の場合、
2回塗りを行うことで密着性と均一性を高めます。

シーラーで整えられた下地に、
塗膜防水の基礎となるセブンS主材の1回目 を塗布します。
「主材1回目の役割」
● 透明膜の初期層を形成する
● 目地の凹凸へ材料をしっかり行き渡らせる
● 細かなひびや凹みに材料を馴染ませる
ローラーと刷毛を使い分け、
特に “目地まわりの塗り残しをなくす” ことが重要です。
透明材料なので、
塗り進める方向・範囲を明確にしながら丁寧に施工します。

主材1回目の乾燥後、
主材2回目を塗布してさらに膜厚を増やし、均一な透明層を形成します。
「主材2回目の役割」
●防水層としての膜厚を安定させる
●主材1回目で吸収された部分のムラをなくす
●連続した透明塗膜を作る準備を整える
主材はこの2回塗りによって、
「セブンSの防水層の基盤」となる下地が完成します。
この部分の品質が、
後のトップコートの仕上がりにも大きく影響します。

主材2回の後は、仕上げ層となる トップコート1回目 を塗布します。
トップコートは最終的な透明膜の質感・耐久性を決める層であり、
セブンSの性能を最大化するための重要な工程です。
「トップ1回目の役割」
●表面の透明膜としての強度を高める
●紫外線・雨・汚れに対する保護性能を付加
●美観の均一化(光沢ムラの抑制)
トップコートからは特に「均一な塗り継ぎ」が求められ、
塗りムラが起きにくいよう作業手順が非常に重要です。

最後の工程は、トップコートの仕上げ塗り(2回目) です。
この最終工程によって、
外壁全体が薄く均一な透明膜で覆われ、
セブンSの特徴である高い防水性・防汚性・耐候性が最大限に発揮されます。
● トップ2回目の役割
●透明膜の最終的な膜厚を確保
●防水層の耐久性を向上
●美観の安定(光沢・反射の均一化)
●ムラの補正・仕上げ品質の向上
トップ2回目が完了した時点で、
タイルに見えない透明防水シールドが形成されることになります。
1番目のシーラーは下地の状況により2回塗る場合があります。
2番目・3番目がとても重要でメーカーより定められた塗布量を塗布しなくてはなりません。
防水性を保たせる上でとても重要な工程となり、塗布量が少なければ数年で塗膜が薄くなってきてしまい防水機能が著しく低下するでしょう。
そして4番目・5番目は紫外線からの劣化を防ぐためにクリアーのトップコートを塗って保護します。
これらは全てローラー・ハケなどを使用して行われています。
吹き付けたり様々なパターンがありますが一般的にはローラーやハケを使用して行われていることがほとんどです。
⚠️
セブンSは透明なため、「塗りムラ」や「膜厚不足」が目視で分かりにくいという難点があります。
知識のない業者が施工すると、数年で剥がれたり防水効果が出ない恐れがあります。
必ず「セブンSの施工実績が豊富な施工店」に依頼してください。
▶ セブンS防水でよくある手抜き工事とは?失敗しないための注意点
セブンSの価格に関しては行う工法により大きく異なりますが、一般的な工法(S-T工法)では1㎡(平方メートル)あたり5,000円〜6,800円が相場になります。
*面積によって価格が大幅に変わることもあります。
※上記はあくまで概算です。正確な費用はタイルの劣化状況や目地の深さによって変動するため、必ず現地調査での見積もりが必要です。
セブンSの防水層の耐久年数は、一般的に「約10年」と言われています。
メーカー(セブンケミカル)の実績でも、施工から10年が経過した建物で著しい劣化や剥がれが見られない事例が多く報告されており、透明でありながら非常に高い耐久性を持っています。
ただし、建物の立地条件や日当たりの良さ(紫外線の量)によって劣化のスピードは異なります。
特に、以下のメンテナンスを適切に行うことで、防水効果をより長く維持することが可能です。
防水層(主材)を保護している表面の「トップコート」を定期的に塗り替えることで、主材の劣化を防ぎ、防水機能を長持ちさせることができます。特に紫外線が強く当たる場所や斜めの壁面などでは、早めのメンテナンスが推奨されています。
10年を過ぎてもすぐに雨漏りするわけではありませんが、美観と防水性を保つために、10年目前後での点検やメンテナンス(トップコートの再塗布など)を計画しておくと安心です。
非常に優秀な防水材であるセブンSですが、すべての建物に完璧というわけではありません。施工後に「イメージと違った」とならないよう、以下の点にご注意ください。
セブンSは透明ですが、塗膜を作るため、施工後はタイル表面が濡れたような「ツヤ」が出ます。
「ピカピカして綺麗になった」と喜ばれることが多いですが、マット(つや消し)な風合いを重視したい場合は、事前に見本板などで光沢感を確認することをおすすめします。
完全な乾燥状態でないと密着しないため、雨の日の施工はもちろん、雨上がりの湿った状態でも作業ができません。
梅雨時期などは工期が予定より伸びる可能性があります。
セブンSはあくまで「表面の防水」と「剥落予防」です。
すでにグラグラしているタイルや、大きく浮いているタイルを接着して止める力はありません。その場合は、先に「エポキシ樹脂注入」などの下地補修工事が必要になります。
万能に見えるセブンSですが、下地の状態によっては施工をお断りする、または別の工法をご提案する場合があります。
A.
セブンSは溶剤系の材料を使用するため、工事中は多少のシンナー臭が発生します。ただし、近年の改良により臭気はマイルドになっています。
換気を行いながら施工しますが、臭いに敏感な方がいらっしゃる場合は、事前に工程表をもとにご相談させていただきます。
A.
はい、一般的にセブンS(S-T工法)で全面施工を行った場合、メーカー連名での保証の発行が可能です。
※下地の状態や部分施工など、条件によっては保証対象外となるケースもありますので、お見積り時に必ずご確認ください。
A.
基本的には「足場設置」を推奨しています。
透明な材料を均一な厚みで塗る作業は非常に繊細で、足場がない状態(ゴンドラやブランコ作業)ではムラができやすく、品質を確保するのが難しいためです。
セブンSは、タイル外壁の美観を損なわずに防水性・防汚性・耐候性を高められる透明塗膜防水材です。
タイルの吸水や目地の劣化による雨漏り対策として効果的で、S-T工法による5工程の施工によって均一な透明膜が形成されることで、その性能が最大限に発揮されます。
価格については下地の状態や必要な補修、足場の有無などによって変動します。
そのため、セブンSを検討する際には、建物の状態に合わせた現地調査と正確な見積もりが重要になります。
セブンSは経験がない業者が行ってしまうと必要な膜厚の確保ができなっかたり仕上がりにムラが出てしまうなど容易に扱うことができる材料ではないため、多くの経験が必要となります。
もし外壁タイルに防水を行おうと考えている方は経験のある業者に依頼するようにしましょう。
タイルの質感を残しながら雨水の侵入を防ぎ、外観を長期間保護したい場合、セブンSは非常に有効な選択肢です。
適切な工法と技術で施工することで、高い耐久性と美観維持が期待できるため、タイル外壁のメンテナンスとして安心して検討できる工法といえます。
正しく扱えることができればタイルからの雨漏りに悩まされている建物にはとても有効な手段といえるでしょう。
タイル外壁は一見丈夫に見えますが、目地や下地の劣化は確実に進行しています。「気づいた時には雨漏りしていた」となる前に、セブンSによる予防保全を行うことが、資産価値を守る賢い選択です。
透明ゆえに施工技術が問われる工法だからこそ、まずは現状を正しく診断し、適切なプランを提案できるパートナーを選んでください。
次の一歩:まずは「無料診断」でタイルの現状を知る
「いくらかかるか」「まだ大丈夫か」。悩んでいる間に目地の劣化は進行します。まずはプロの目でチェックしてもらいましょう。
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スレート屋根の下塗りの様子
屋根塗装を行うときに下塗りを塗って上塗りという順番で行われますが、この工程の中で最も重要なことが下塗りの作業です。
まず下塗りというのは屋根塗装に限らず上塗り塗料との密着性を高める役割を持っていることや耐久性の向上を目的として行います。
屋根塗装に使われる下塗り材はシーラーと呼ばれる材料を使うことがほとんどで粘り気がなくサラサラしているのが特徴です。
粘り気がないためスレート屋根が著しく劣化していると下塗り材のシーラーの吸い込みが激しく本来の密着性が発揮されません。
スレート屋根の劣化がほとんど見られない場合には下塗りを塗った時に飴色のように艶が出ます。
しかし劣化が激しい場合、下塗り材のシーラーが吸い込まれてしまうため飴色にはならないので、下塗りを1回ではなく2回塗ることで本来の下塗り材の効果を発揮させます。
吸い込みが激しいまま下塗り材を1回塗りで済ませてしまい上塗りを行ってしまうと必要な膜厚が得ることができず、上塗り塗料の期待耐用年数が短くなってしまう恐れがありますので注意が必要になります。
いくら耐久性の高い塗料を使用したとしても下塗り作業をしっかりと行わなければ何の意味もないということです。
見積もりに下塗りを何回塗るのかが記載されているか、また下塗りは2回塗った方がいいかをきちんと確かめることが重要となります。
もちろん下塗りを1回塗るか2回塗るかで見積もりの金額が少し高くなるのは当たり前ですが、2回塗らなくてはならないような状態の屋根ではこの部分に注意して判断するようにしましょう。
スレート屋根の下塗りは外壁の下塗り以上に重要であり、気を使わなくてはならないので塗装を行うものであれば当たり前のように考え提案しなくてはなりません。
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まず大規模修繕工事を行う目的を知ってなぜ行わなければならないのかを理解して工事を行うようにしましょう。
大規模修繕工事を行う目的は資産価値の向上、建物の景観の保全などが主な目的として行われます。
なにも問題がないからといってほったらかしでは街の景観や資産価値をたちまち下げてしまいます。
目的の一つとして街のスラム化を防ぐ意味合いもあります。
それはボロボロの建物が多い地域と綺麗に整えられた地域とでは犯罪率が大幅に違うということも関係があり、これには諸外国でも実証され大きな成果を上げている例もあります。
大規模修繕工事を行うことで景観も良くなりそのようなことにも一役買うことができますので地域貢献にも少なからずとも繋がります。
最も重要な目的は住民や歩行者の身の安全を守ることです。
建物を長い間修繕を行わず放置してしまうと外壁の劣化により外壁材が落下してしまうことがあります。
特に外壁がタイルの建物はタイルではない建物より落下するリスクが高まりますので注意が必要になります。
コンクリートの大きな欠片やタイルが人間の頭に直撃すれば大事故につながり人命に関わることになってしまい、取り返しのつかないことになってしまう恐れがあります。
また責任においても管理者に大きくのしかかることになってしまうので、人通りが多い場所での建物や人の出入りが激しい建物には一番注意していただきいことです。
そのような事故を防ぐためにも大規模修繕工事の目的を理解してしっかりとメンテナンスをする必要があります。
資産価値においても定期的に大規模修繕工事を行っている建物とそうでない建物では評価される価値が全く異なってきます。
もちろん定期的に修繕を行っている建物の方が良い評価につながるのは言うまでもありません。
建物の規模を問わず修繕には様々な目的があり、特に事故を未然に防ぐことや地域貢献につながることや住民が快適に生活する上でとても必要なことではないかと思われます。
建物が建ってから10年以上一度も大規模修繕工事を行っていない建物があれば点検だけでも受けるといいでしょう。
事故につながるような状態であれば早急に修繕を行うことをお勧めします。
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※本記事は2025年12月13日に最新情報へ更新しています。

防水工事は、建物を雨水から守り、劣化や雨漏りを防ぐために欠かせない工事です。
しかし一口に防水工事といっても、実際にはいくつもの工法があり、それぞれ特徴や向き・不向きが異なります。
「防水工事にはどんな種類があるのか」
「自分の建物にはどの防水工法が合っているのか」
「価格や耐用年数の違いを比較したい」
このような疑問を持つ方は非常に多いのが実情です。
本記事では、代表的な防水工事の種類を5つ取り上げ、
それぞれの特徴・メリット・デメリットを分かりやすく解説します。
さらに、屋上やバルコニーなど場所別・目的別の選び方まで詳しく紹介しますので、防水工事で後悔したくない方はぜひ参考にしてください。
目次
この記事の結論
防水工事には主に「ウレタン防水・塩ビシート防水・アスファルト防水・ゴムシート防水・FRP防水」の5種類があります。
建物の形状や使用環境、耐久年数、予算によって最適な工法は異なり、比較せずに選ぶと失敗につながる可能性があります。
それぞれの特徴を理解したうえで、専門業者と相談しながら選定することが防水工事成功の最大のポイントです。
防水工事の最大の目的は、建物内部へ水が侵入するのを防ぐことです。
屋上やバルコニー、外階段、廊下などは常に雨や紫外線にさらされており、防水層が劣化すると雨漏りや構造部の腐食につながります。
防水性能が低下したまま放置すると、
・雨漏りの発生
・コンクリート内部の鉄筋腐食
・建物寿命の短縮
といった深刻な問題に発展するケースも少なくありません。
そのため、防水工事は「雨漏りしてから行う工事」ではなく、劣化が進む前に行う予防的なメンテナンスとして非常に重要なのです。
現在、住宅やマンションで採用されている主な防水工事は以下の5種類です。
・ウレタン防水
・塩ビシート防水
・ゴムシート防水
・FRP防水
・アスファルト防水
ここからは、それぞれの工法について詳しく比較していきます。
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布し、防水層を形成する工法です。
塗料のように施工するため、複雑な形状にも対応しやすく、戸建て住宅からマンションやアパート・ビルまで幅広く採用されています。
防水工事の中でも採用シェアが一番多いのがウレタン防水です。
扱いやすく価格も安価なことから一番人気のある防水です。

ウレタン防水
ウレタン防水の最大の魅力は、施工の自由度が高い点です。
段差や配管まわり、狭い場所でも継ぎ目のない防水層を作ることができるため、雨水の侵入リスクを抑えやすくなります。
また、比較的コストを抑えやすく、既存防水層の上から施工できるケースも多いため、改修工事としても選ばれやすい工法です。
・複雑な形状になっている場所に向いている
・比較的価格が安く行える
・継ぎ目のないシームレスな仕上がり
一方で、施工品質が職人の技量に左右されやすい点には注意が必要です。
塗りムラや厚み不足があると、防水性能が十分に発揮されない可能性があります。
また、紫外線に弱いため、定期的にトップコートを塗り替えるメンテナンスが必要です。
・均一な塗膜の厚みの確保が難しい
・一工程ごとに乾燥期間があるため日数がかかってしまう
・天候や気温により品質に影響を及ぼす
狭い場所にも向いている防水ですので、屋上に室外機や色々な配管など複雑な場所にはとても向いているので万能な防水と言えます。
ウレタン防水は別名で塗膜防水と呼ばれていてローラーやハケを使用して防水材を塗っていきます。
また一度ウレタン防水で行えば次回の防水改修もウレタン防水で行えるのも大きな特徴です。
メンテナンス方法は定期的なトップコートの塗り替えが必要となります。
直接下地に塗り込む防水になるので下地の調整や処理が特に重要な防水になります。
→防水工事で人気のウレタン防水|密着工法・通気緩衝工法を比較
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂で作られた防水シートを使用する工法です。
シート防水の中でも特に採用実績が多く、マンションや大型施設の屋上防水として広く使われています。
またハウスメーカーで建てられた鉄骨造の建物にも使用されていることが多いです。
耐久性が高くメンテナンスが不要なことから人気のある防水工事です。

塩ビシート防水
塩ビシート防水の大きな特徴は、耐久性の高さと安定した品質です。
工場で均一に製造されたシートを使用するため、施工後の防水性能にばらつきが出にくく、品質を確保しやすい点がメリットといえます。
また、紫外線や熱に強く、耐候性に優れているため、長期間にわたって防水性能を維持しやすい工法です。
機械固定工法を採用することで、下地の影響を受けにくく、改修工事にも向いています。
・耐久性が高い
・工事期間が短い
・メンテナンスが要らない
一方で、複雑な形状や細かい段差が多い場所には不向きな場合があります。
シートを貼り合わせる工法のため、施工箇所によっては対応できないケースもあります。
また、シートの継ぎ目部分は施工精度が重要となり、施工不良があるとそこから劣化が進行する可能性があります。
そのため、経験豊富な業者による施工が不可欠です。
・価格が高い
・複雑な場所にはあまり向いていない
・外部からの損傷に弱い
機械固定的工法で行えば下地を選ばずに塩ビシート防水を行うことができます。
長期的にメンテナンスが不要な防水になります。
下地の撤去が不要なため余計な廃材などが出ないので環境にもとても良く廃材処分費の節約にもなります。
ただし、ドリルなどの機械を使うため作業中に騒音が出てしまう場合があるので居住者や近隣などに周知が必要です。
ウレタン防水と違い技術的に難しい防水なので経験が必要な防水です。
シート同士をつなぎ合わせるため品質管理がとても重要になってきます。
→塩ビシート防水の特徴とは?メリット・デメリットと失敗しない工法の選び方
アスファルト防水は、溶融したアスファルトを含浸させたシートを重ねて施工する工法です。
信頼性の高い防水で主にビルや大型マンションの屋上で使用されてきました。
防水工事の中で歴史がもっとも古い防水になります。

アスファルト防水
防水性能と耐久性が非常に高く、適切に施工すれば長期間安心して使用できます。
重量のある防水層は、建物の動きにも比較的強いとされています。
・工法によっては工事期間が短い
・耐久性が高い
・メンテナンスがあまり必要ない
施工時に臭いや煙が発生する場合があり、住宅地では注意が必要です。
また、工期が長く、費用も高めになる傾向があります。
・複雑な場所には向いていない
・工法により火気を使用するため安全管理が必要となる
・価格が高い
積層することで重くなるので建物強度が必要となる場合があるので比較的大型の建物に使用されていることが多いのが特徴です。
また寿命が長いことから信頼性のある防水です。
防水層を保護するトップコートの塗り替えで寿命を延ばすことができます。
工法によっては臭いが発生するので周囲の建物の状況を見て工法を選ぶ必要があります。
→アスファルト防水の特徴、メリット・デメリットは?単価や耐用年数、3つの工法を徹底比較
ゴムシート防水は、合成ゴムで作られた防水シートを使用する工法です。
シート自体に柔軟性があり、建物の動きに追従しやすい点が特徴です。
伸縮性が高く下地の挙動に強い防水です。
よくALC造(鉄骨造)に使用されています。

ゴムシート防水
ゴムシート防水の最大のメリットは、シートの柔らかさと伸縮性です。
地震や温度変化による建物の動きに追従しやすく、防水層に負担がかかりにくいという利点があります。
また、軽量なため建物への負荷が少なく、比較的短期間で施工できる点もメリットといえます。
・価格が安い
・工事期間が短く済む
・施行が比較的簡単
一方で、塩ビシート防水と比べると耐候性や耐久性はやや劣る傾向があります。
紫外線の影響を受けやすく、経年劣化によってシートが硬化・収縮する場合があります。
さらに、接着剤で固定する工法が多いため、下地の状態によっては剥がれが生じるリスクもあります。
近年では採用事例が減少しており、改修工事では塩ビシート防水が選ばれるケースが多くなっています。
・複雑な場所には向いていない
・定期的なメンテナンスが必要
・外部からの損傷に弱い
塩ビシート防水の登場によりあまり使われることが少なくなってきた防水です。
価格帯が安く、容易に扱えるので予算がない場合や短い工事期間で終わらせる場合には向いている防水です。
トップコートを塗るなどのメンテナンスが必要となってくるのでメンテナンス費用が後々かかってきます。
また接着工法が主流となっているため下地が良くない場合にはあまり向いておらず、接着が悪くなってくるとシートが浮いてきてしまうことがあります。
現在はゴムシート防水から塩ビシート防水に変わってきています。
FRP防水は、ガラス繊維で補強したプラスチック樹脂を使用する防水工法です。
硬く丈夫な防水層が特徴で、特に戸建て住宅のバルコニーで多く採用されています。

FRP防水
FRP防水は、耐久性と防水性に優れており、短期間で施工が完了する点が大きなメリットです。
硬化後は強度が高く、人の歩行や家具の設置にも耐えられるため、使用頻度の高い場所に向いています。
・乾燥が早いので工事期間が短い
・軽量で強度に優れている
・均一性に優れているので美観がいい
防水層が硬いため、建物の動きに追従しにくく、ひび割れが発生する可能性があります。
また、施工費用はウレタン防水よりやや高くなる傾向があります。
・臭いが非常に強い
・価格が高い
・硬いので下地に対しての追従性に劣る
マンションやビルなどのRC造や鉄骨造ではほとんど使われることがなく主に木造住宅が主流になっています。
硬い防水層なので強度にとても優れています。
臭いが非常に強いので周辺の配慮が必要となりますので注意が必要です。
メンテナンスをしないと割れてきてしまうので定期的なトップコートの塗り替えが必要になります。
防水工事の種類を選ぶ3つのポイント
防水工事を選ぶ際は、まず建物の形状や下地の状態を確認することが重要です。
次に、屋上やバルコニーなど使用頻度や荷重の有無を考慮し、求める耐久年数とメンテナンス周期を整理します。
最後に、初期費用だけでなく将来的な改修コストも含めて比較することで、後悔のない防水工法を選ぶことができます。
| 防水工法 | 耐久年数 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| ウレタン防水 | 10〜12年 | 形状を選ばず施工可能 | 屋上・バルコニー |
| 塩ビシート防水 | 13〜15年 | 高耐久・品質安定 | マンション屋上 |
| アスファルト防水 | 15〜20年 | 重厚・実績豊富 | 大型建築物 |
| ゴムシート防水 | 10〜13年 | 軽量で下地追従性あり | 低層建物 |
| FRP防水 | 10〜15年 | 高強度・耐摩耗性 | バルコニー |
防水工事は、施工場所・建物構造・予算・耐用年数によって最適な工法が異なります。
価格だけで選ぶのではなく、将来的なメンテナンスや建物の使い方まで考慮することが重要です。
専門業者による現地調査を行い、複数の工法を比較したうえで判断することで、防水工事の失敗リスクを大きく減らすことができます。
A. 建物の構造や形状、用途によって最適な工法が異なります。
例えば、屋上に配管や室外機が多く形状が複雑な場合は「ウレタン防水」、耐久性を重視しメンテナンスの手間を減らしたい場合は「塩ビシート防水」、戸建てのベランダなど歩行頻度が高い場所には「FRP防水」がよく選ばれています。
A. 一般的に「ウレタン防水」や「ゴムシート防水」は比較的安価に施工できる傾向があります。
ただし、初期費用が安くても、メンテナンス頻度が高いとトータルのコストがかさむ場合があります。
将来的なメンテナンス計画も含めて検討することをおすすめします。
A. 「FRP防水」は硬化・乾燥が早いため、比較的短期間で工事が完了します。
また、「塩ビシート防水」や「ゴムシート防水」も、シートを貼る工法のため、乾燥時間を必要とする塗膜防水(ウレタンなど)に比べると工期を短縮できる場合があります。
A. 大規模なマンションやビルの屋上では、耐久性と品質が安定している「塩ビシート防水」や、古くから信頼性の高い「アスファルト防水」が多く採用されています。
特に塩ビシート防水の「機械固定工法」は、既存の下地の影響を受けにくいため、改修工事に適しています。
A. 完全にメンテナンスフリーな防水工事はありませんが、「塩ビシート防水」は耐久性が高く、長期間メンテナンスが不要なケースが多いです。
一方で「ウレタン防水」や「FRP防水」などは、防水層を保護するトップコートの定期的な塗り替え(5〜10年程度が目安)が必要となります。
A. 「塩ビシート防水」や「ゴムシート防水」などのシート系防水は、比較的臭いが少ない工法です。
逆に、「アスファルト防水」や「FRP防水」は施工中に強い臭いが発生することがあるため、近隣への配慮が必要になる場合があります。
防水工事にはさまざまな種類があり、それぞれに明確な特徴と向き・不向きがあります。
重要なのは、建物の状態を正しく把握し、目的に合った防水工法を選ぶことです。
メリット・デメリットを理解した上で建物に適した防水工事を行う事で防水を長持ちさせ失敗しないようにしましょう。
防水工事で後悔しないためにも、まずは専門業者による調査と相談をおすすめします。
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※本記事は2025年12月30日に最新情報へ更新しています。

屋上防水工事は本当に必要?
雨漏り前に知っておくべき理由と判断基準をプロが解説。
RC造・ALC造の建物を所有・管理されているオーナー様の多くが、「屋上防水」について次のように感じています。
「屋上には普段上がらないので状態が分からない」
「雨漏りしていないなら、今は問題ないはず」
しかし実際の現場では、雨漏りが起きてから相談を受けるケースの多くで、すでに建物内部まで劣化が進行しているのが現実です。
屋上防水工事は、雨漏りが発生してから行う工事ではありません。
本来は、建物の寿命を延ばし、将来の修繕費を抑えるために行う「予防保全」の工事です。
この記事では、
・なぜ屋上防水が外壁よりも優先されるべきなのか
・本当に今、防水工事が必要なのかを判断する基準
・工事のタイミングを誤ると何が起きるのか
実務の視点から分かりやすく解説します。
目次
屋上防水工事とは、屋上部分に防水層を設け、雨水が建物内部へ浸入するのを防ぐための工事です。
特に陸屋根(平らな屋根)の建物では、この防水層が屋根そのものの役割を担っています。
戸建て住宅のような勾配屋根では、瓦やスレートが雨水を自然に地面へ流します。
一方、陸屋根は構造上、雨水を一度屋上で受け止め、排水口(ドレン)へ流す仕組みです。
そのため屋上は、雨水が滞留しやすく、排水状態の影響を強く受け、防水層が劣化すると一気にリスクが高まる部位です。
屋上防水は単なる「雨漏り対策」ではなく、建物全体を水から守る防護膜として考えることが重要です。
修繕を検討する際、多くのオーナー様が最初に気にされるのは外壁の汚れや色あせです。
しかし、構造的な重要度で考えると、屋上防水の方が優先されるケースがほとんどです。
外壁は垂直面であるため、雨水は基本的に流れ落ちます。
一方、屋上は水を受け止める場所であり、防水層が劣化すると水の逃げ場がなくなります。
屋上は一年中紫外線を直接受け、夏と冬の温度差による膨張・収縮を繰り返し、地震などの揺れの影響も受けやすい過酷な環境です。
防水層が健全なうちは問題が表面化しませんが、劣化が進むと内部から建物を傷めていく点が最大のリスクです。
外壁と屋上(陸屋根)の違い|どちらを優先すべき?
※外壁の汚れより、屋上のひび割れ・水たまりがある場合は、屋上側を優先した方が将来の修繕費を抑えやすくなります。
「雨漏りしてから防水工事をすればいい」と考えられがちですが、RC造の建物では非常に危険な判断です。
屋上防水が切れると、雨水は少しずつコンクリート内部へ浸入します。
内部の鉄筋が水分に触れることで腐食が始まり、錆びた鉄筋は体積が膨張します。
その結果、内部からコンクリートを押し出し、ひび割れや浮きが発生し、最終的にコンクリートが剥がれ落ちる「爆裂現象」が起こります。
この段階になると、防水工事だけでは対応できず、大規模な下地補修が必要となり、修繕費用は通常の1.5〜2倍以上に膨らむことも珍しくありません。
近年は、短時間で大量の雨が降るゲリラ豪雨や大型台風が増えています。
築年数が経過した建物の多くは、設計当時の降雨量を前提としており、現在の気象条件に対応しきれないケースも増えています。
特に注意が必要なのが排水口(ドレン)周辺です。
ゴミや落ち葉の詰まり、防水層の劣化、勾配不良が重なると、屋上は簡単にプールのような状態になります。
水が長時間滞留するほど、防水層への負担は急激に増え、劣化も早まります。
屋上防水にはウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などの工法があります。
重要なのは、どの工法が優れているかではなく、「現在どの工法が施工されているか」を把握することです。
それぞれの工法には特徴があり、劣化の現れ方も異なります。
膨れ、剥がれ、ひび割れ、水たまりなどのサインを見逃さないことが、早期対応につながります。
屋上防水工事は、すべての建物で今すぐ必要というわけではありません。
防水層の膨れや剥がれ、水たまりが長時間残る状態、排水口周りの劣化が進んでいる場合は、早めの対応が必要です。
一方、防水層自体に大きな損傷がなく、トップコートのみが劣化している段階であれば、メンテナンスによって寿命を延ばせるケースもあります。
屋上防水の耐用年数は一般的に10〜15年が目安とされています。
ただし、定期的な点検やトップコートの更新を行うことで、防水層を長持ちさせることが可能です。
計画的なメンテナンスを行っている建物と、雨漏りが起きてから対応する建物では、長期的な修繕費に大きな差が生まれます。
屋上防水工事の最適なタイミングは、雨漏りが発生する前で、劣化が軽度な段階です。
この段階であれば、下地補修を最小限に抑えられ、費用や工期の負担も軽減できます。
外壁塗装や大規模修繕工事と同時に行うことで、足場を共用でき、コスト削減につながるケースもあります。
屋上防水工事は「雨漏りが起きたら考える工事」ではありません。
今の状態を正しく把握し、必要な工事を、必要なタイミングで行うこと。
それが、建物を長持ちさせ、将来の修繕費を抑えるための最も確実な方法です。
まずは、現状を知ることから始めてみてください。
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